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1988年にAOCに格上げされたリュベロン [ローヌ]

リュベロン(Luberon)は南部ローヌの最南端に位置します。1988年にVDQS(Vin Delimite de Qualite Superieure、原産地名称上質指定ワイン)からAOCに格上げされました。そのときのAOC名はコート・デュ・リュベロン(Cotes du Luberon)でした。2009年にAOC名から「コート・デュ」を取り去り、「リュベロン」に改めました。

リュベロンは赤のほか白とロゼも造っています。赤ワインに使われているぶどう品種は、シラー(Syrah)とグルナッシュ(Grenache)を中心にムールベードル(Mourvedre)やサンソー(Cinsault)、カリニャン(Carignan)などを加えています。

リュベロンのAOCルールは、複数品種をブレンドしなければなりません。単一品種、例えばシラーだけで造ったワインはAOCワインとしては認められず、格下のヴァン・ド・ペイ(Vins de Pays)として扱われます。

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AOC名から「コート・デュ」を取り去ったヴァントゥ [ローヌ]

南部ローヌのAOC、ヴァントゥ(Ventoux)は赤のほか白とロゼも造るAOCです。AOCを取得したのは1973年です。以前はAOCよりも格下のVDQS(Vin Delimite de Qualite Superieure、原産地名称上質指定ワイン)に位置づけられていました。

ヴァントゥは以前はコート・デュ・ヴァントゥ(Cotes du Ventoux)というAOC名でした。AOC名にコート(Cote)やコトー(Coteau)のつくものが少なくありません。

コートやコトーは丘を意味します。丘の東側や南側の斜面は、ぶどうの栽培に好ましい環境を提供します。しかし、ヴァントゥのぶどう畑はモン・ヴァントゥ(Mont Ventoux)という標高1912メートルの山の西側に広がっています。2009年にAOC名から「コート・デュ」を取り去り、シンプルに「ヴァントゥ」に改めました。

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フィロキセラが最初に発見されたリラック [ローヌ]

リラック(Lirac)はロゼで知られるタヴェルの北隣に位置するAOCです。赤のほかに白とロゼも造っています。昔からワインを造っているのですが、独自のポジションを築いているとは言いがたいようです。赤と白はシャトーヌフ・デュ・パプのワインとの比較で評価され、ロゼはタヴェルのロゼと比較されて論じられます。

リラックはヨーロッパで最初にフィロキセラという害虫が発見された場所として有名です。フィロキセラはぶどうの樹の根につく害虫で、1800年代にヨーロッパ中のぶどう畑に壊滅的な被害を与えました。

フィロキセラがリラックで発見されたのは1863年のことでした。リラックのぶどう栽培家がカリフォルニアからぶどうの樹を持ち込んだときに、フィロキセラがついていたのです。アメリカ大陸系のぶどうの樹はフィロキセラに対して耐性を持っていますが、ヨーロッパ系のぶどうの樹は耐性がなく、壊滅的な被害になりました。

現在、ヨーロッパで栽培されているぶどうの樹は、フィロキセラによる被害を避けるために、アメリカ系のぶどうの根に接木されています。

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ルイ14世も愛飲したタヴェル・ロゼ [ローヌ]

南部ローヌのAOCの一つであるタヴェル(Tavel)には、赤ワインや白ワインはありません。造るのはロゼのみです。タヴェルのロゼはその昔、ルイ14世が好んだと伝えられています。

「太陽王」と呼ばれたルイ14世(在位1643年~1715年)は、強大な権力を振るい重商主義の政策を進めましたが、その権威を高める狙いでヴェルサイユ宮殿を建造したことで広く知られています。

18世紀のワインと現在のワインは、同じ地域で造られていても全く別物といえるくらい違うはずです。それでも、ルイ14世が好んだという話があると、タヴェルのロゼが特別なものに思えてしまいます。

タヴェルのロゼに使われているぶどうの品種はグルナッシュ(Grenache)とサンソー(Cinsault)が中心です。シラー(Syrah)とムールヴェードル(Mourvedre)も使うことができます。

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1990年にAOCを取得したヴァケラス [ローヌ]

南部ローヌを代表するAOC(原産地統制呼称)はシャトーヌフ・デュ・パブ(Châteauneuf-du-Pape)です。1971年にAOCを取得したジゴンダス(Gigondas)はシャトーヌフ・デュ・パブとよく似たワイン造りに関するルールを採用しています。

ヴァケラス(Vacqueyras)はジゴンダスと同じように長い間、広域AOCであるコート・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône AOC)に属していました。ヴァケラスという独自のAOCを取得したのは1990年です。ジゴンダスと同じように、ワイン造りのルールはシャトーヌフ・デュ・パブのルールに似ています。赤ワインはグルナッシュ(Grenache)、シラー(Syrah)、ムールヴェードル(Mourvèdre)を主体にした赤ワインを造っています。

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1971年にAOCを取得したジゴンダス [ローヌ]

南部ローヌの村、ジゴンダス(Gigondas)は赤とロゼのAOC(原産地統制呼称)です。ロゼの生産量は数パーセントで、メインは赤です。ジゴンダスにはダンテル・ド・モンミライユ(Dentelles de Montmirail)という標高600メートルほどの山があり、ぶどう畑はこの山の裾野に広がっています。

ここで造るワインは、グルナッシュ(Grenache)を80%以上、シラー(Syrah)とムールヴェードル(Mourvedre)をどちらか、あるいは合わせて15%含むことがルールになっています。

ジゴンダスのフルボディ赤ワインはシャトーヌフ・デュ・パプのワインに匹敵する品質を持つと言われます。しかし、知名度の点でジゴンダスはシャトーヌフ・デュ・パプに劣ることは否めません。「教皇の新城館」を意味する名前だけでも、シャトーヌフ・デュ・パプには強い印象があります。

ジゴンダスは良いワインを造るものの、長い間、広域AOCであるコート・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône AOC)に属していました。1966年に同じ広域AOCでも少し格上のコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(Côtes du Rhône-Villages AOC)に引き上げられ、ジゴンダスという独立したAOCを取得したのは1971年です。

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ミュスカで造る天然甘口ワイン [ローヌ]

ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ(Muscat de Beaumes de Venise)はVDN(vin doux naturel)を造っているAOCです。

VDNは発酵途中のワインブランデーを加えて造る酒精強化ワインです。日本では「天然甘口ワイン」と訳されたりしています。

ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズはミュスカというぶどうを使っています。ミュスカはマスカットのフランス語読みです。イタリアではモスカートという読みになります。

ミュスカ(マスカット)にはいくつかの亜種があります。日本で見るマスカットはマスカット・オブ・アレキサンドリア(Muscat of Alexandria)という大粒の白ぶどうです。VDNに使われているミュスカはミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン(Muscat Blanc a Petits Grains)という小粒の白ぶどうです。

ボーム・ド・ヴニーズ村はVDNのほかに赤、白、ロゼも造っています。赤ワインは以前はコート・デュ・ローヌの約90の村を含むAOC、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(Côtes du Rhône Villages)を名乗っていましたが、2005年に独立したAOC、ボーム・ド・ヴニーズを取得しました。

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グルナッシュでVDNを造るラストー [ローヌ]

南部ローヌのラストー(Rasteau)は2010年に赤ワインでAOCを取得しましたが、ヴァン・ドゥ・ナチュレル(Vin Doux Naturel、VDN)では1944年からAOCを名乗っています。

VDNは酒精強化ワインの一種です。酒精とはアルコールです。ワインはぶどう果汁が含む糖分を発酵によってアルコールと炭酸ガスに変えたものです。VDNは発酵途中で多くの糖分が残っている状態のときにアルコール(ブランデー)を加え、そこで発酵を停止させたワインです。発酵によってできたアルコールと外部から加えたアルコールとぶどう果汁が持っている糖分を含むワインです。

ヴァン・ドゥ・ナチュレルのヴァン(Vin)はワイン、ドゥ(Doux)は「甘み」、チュレル(Naturel)は「自然の」という意味です。ヴァン・ドゥ・ナチュレルはぶどうが持つ甘みを残したワインという意味です。

ラストーで使われている主なぶどう品種はグルナッシュ・ノワール(Grenache Noir)、グルナッシュ・グリ(Grenache Gris)、グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)です。

VDNはラストー特有のワインではありません。ラングドック・ルーションにはたくさんのVDN生産地があります。南部ローヌのAOCではラストーよりもミュスカ・ボーム・ド・ヴニーズ(Muscat de Beaumes de Venise)の方がVDNの生産地としてはポピュラーかもしれません。

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ヴァンソーブルの赤ワインはGSM [ローヌ]

南部ローヌのヴァンソーブル(Vinsobres)は1967年に広域のAOCコート・デュ・ローヌ・ビラージュ(Cotes du Rhone Villages)の一部に組み込まれました。ビラージュは村という意味で、コート・デュ・ローヌ・ビラージュは多数の村で構成するAOCです。ヴァンソーブルが独立したAOCになったのは2006年2月です。

ヴァンソーブルは赤ワインのAOCです。ぶどう品種はグルナッシュ(Grenache)50%以上、シラー(Syrah)25%以上、補助品種としてムールヴェードル(Mourvedre)が使われます。これら3種類のぶどう品種による赤ワインは、フランス南部だけでなくオーストラリアなどでも造られています。3種のぶどう品種の頭文字をとってGSMと呼ばれたりします。

ムールヴェードルはタンニンの多く、色の濃いぶどうです。原産地はスペインです。ムールヴェードルの栽培に向く気候は、暑く乾燥する夏がある地中海性気候です。

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コート・デュ・ヴィヴァレのAOC発効は1999年 [ローヌ]

コート・デュ・ヴィヴァレ(Côtes du Vivarais)は少し前まで、ワイン生産地としてはほとんど知られていませんでした。1962年にVDQS(原産地名称上質指定ワイン)を取得、AOC(原産地統制呼称)に格上げされたのは1999年です。

赤、白、ロゼを造っていますが、全生産量の8割を赤が占めています。赤ワインの品種はグルナッシュ・ノワール(Grenache Noir)とシラー(Syrah)を主体に、補助的にカリニャン(Carignan)とサンソー(Cinsault)が使われています。

コート・デュ・ヴィヴァレもそうですが、フランスのワイン生産地にはコート(Côte、複数形はCôtes)やコトー(Coteau、複数形はCoteaux)が名前についているものがたくさんあります。コート(Côtes)もコトー(Coteau)も斜面うや丘を意味するフランス語です。コトーはコートよりも規模の小さい斜面または丘を指します。

古代ローマには「ワインの神バッカスは丘を好む」(Bacchus amat colles.)という言葉があったそうですが、フランスのワイン生産者も同じ考えのようです。

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