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シャトー・マルゴーが新セラー [フランス]

ボルドー・メドック地区マルゴー村のシャトー・マルゴーは、1970年代にギリシャの実業家が買い取り、ボルドー大学のエミール・ペイノー(Emile Peynaud)教授の指導の元にワイン造りを刷新しました。

醸造のために新しい設備が導入されても、ラベルに描かれている建物は1810年に建築された当時の姿をそのままに残してきました。

シャトー・マルゴーは、2013年4月から新しいセラーの建設に取り組みます。新しいセラーを設計したのは、イギリス建築家のノーマン・フォスター(Norman Foster)氏です。

新セラーの内部は赤ワインと白ワインを同じ場所で醸造するなど、最新の設備を導入する一方、外観はラベルに描かれている19世紀の建物の雰囲気に合わせたものになるそうです。
 
マルゴー.JPG

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メドック・クリュ・ブルジョワの赤ワイン [フランス]

ワインと言えば白やスパークリングも悪くはありませんが、やっぱり赤です。成田とドイツの行き来に利用したルフトハンザ航空では2種類の赤ワインがサービスされていました。

片方はフランス産、もう一方はブルガリア産です。それほど高価なワインではありませんが、どちらも特徴のあるワインでした。コストを抑えつつ、何とか搭乗客に満足してもらおうという、エアラインの努力が見えるようです。

フランス産のワインは、ボルドー・メドックの「Chateau La Raze Beauvallet2008」(シャトー ・ ラ・ラーズ・ボーヴァレ)というワインです。このワインの品種はカベルネソーヴィニヨンとメルロにプティ・ヴェルドも加えたものです。メドックの一般的な品種の混醸です。

このワインは「メドック・クリュ・ブルジョワ」(Crus Bourgeois du Medoc)の認証を得ています。

1855年にパリ万国博覧会が開催された際に、ボルドーワインの1級から5級までの格付けが行われました(http:/wine001.blog.so-net.ne.jp/2011-07-08)。この時に格付けの対象にならなかったワイン生産者たちは、1932年に自分たちで勝手に格付けを行いました。これがクリュ・ブルジョワの始まりです。

クリュ・ブルジョワは2003年に勝手格付けから政府公認の格付けになりました。しかし、ここで、ゴタゴタ騒ぎが始まります。クリュ・ブルジョワに選ばれなかったワイン生産者たちが、選び方が公正でないと裁判を起こしたのです。

このため、クリュ・ブルジョワはいったん消滅しましたが、2009年に新しいやり方で復活しました。序列のない「認証」(Reconaissance)になったのです。

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通りを挟んで向かい合う2つのシャトー [フランス]

「シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン」(Chateau la Mission Haut-Brion)は「シャトー・オー・ブリオン」(Chateau Haut-Brion)に通りを挟んで隣接しています。

「シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン」も所有者は時代とともにめまぐるしいほどに変わっています。1664年からフランス革命によって自治体によって没収されるまで約130年の間、シャトーを所有していたのはラザリスト会という修道会でした。シャトー名の「ミッション」はこの時代の名残だと思われます。

その後、さらにシャトーの所有者は変わり続けます。その中で、ワインの品質向上に大きく貢献したのは1920年代にシャトーを所有していたアンリ・ウォルトナー(Henri Woltner)という人です。醸造に使うタンクの内側をガラスで内張する方法を最初に採用したことで知られています。

アンリ・ウォルトナー1974年に亡くなった後もしばらくはウォルトナー一族が所有していましたが、1983年にDomaine Clarence Dillonという企業に買収されました。

Domaine Clarence Dillonはディロン(Dillon)家が運営している企業で、「シャトー・オー・ブリオン」を所有しています。つまり、オー・ブリオンという名がつく2つの隣接するシャトーはどちらもディロン家の所有になりました。

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ボルドーワインを過去5年の価格で格付け [フランス]

ボルドーワインの格付けの一つに「The Liv-ex Bordeaux Classification」があります。最近始まった新しい格付けで、電子取引市場における過去5年間の価格実績に基づいて等級を決めています。2009年に最初の格付けが発表され、2年後の2011年に更新されています。

「Liv-ex」とはLondon International Vintners Exchangeの略で、ロンドンに本拠を置く、インターネットを使ったワインの取引市場です。

Liv-exの格付けは、1855年の格付けを最新データによって更新したものと言えます。1855年に行われたボルドーワインの格付けも市場の取引価格に基づいていました。

Liv-exの格付けが対象にしているのは、1855年の格付けと同じで、ジロンド川の左岸、つまりメドック地区とグラーブ地区です。

1級に選ばれたのは6つのシャトーです。1855年に選ばれた5つのシャトーに加えて、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Chateau La Mission Haut-Brion)も1級に選ばれています。

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等級を付けないグラーブ地区の格付け [フランス]

1855年に行われたボルドーワインの格付はメドック地区を対象に行われました。グラーブ地区の「シャトー・オー・ブリオン」(Chateau Haut-Brion)が第1級に選ばれましたが、これは例外的な扱いでした。「シャトー・オー・ブリオン」はすでに17世紀にワインの最大消費地だったイングランドで名声を得ていました。

1855年からほぼ100年後の1953年、グラーブ地区のシャトーはとりあえずの独自格付けを行いました。それから6年後の1959年にもう一度、格付けをやり直しました。

サン・テミリオン地区の格付けは10年に1度、見直しが行われていますが、2006年の格付けではゴタゴタが起こりました。等級を落とされたシャトーが裁判に訴えて、2006年格付けが無効という判決が出ると、今度は2006年に等級の上がったシャトーが裁判を起こし、上がった等級をラベルに表記することが認められたのです。つまり、等級は上がることはあっても、下がることはないということになってしまったのです。

グラーブ地区はメドック地区と同じく、格付けの見直しを行っていません。また、グラーブ地区の格付けには等級がありません。選ばれた16のシャトーはすべて「Grand Cru Classe」として認定されています。単に「Cru Classe」と表記されることもあります。

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1級並み品質のスーパー・セカンド [フランス]

1855年のボルドーワインの格付けは、今から157年も前に行われた格付けです。その後、1973年に「シャトー・ムートン・ロートシルト」(Chateau Mouton Rothschild)が2級から1級に格上げされたことを除くと、1855年の格付けは変更されることはなく現在に至っています。

1855年の格付けは、当時の市場における価格を反映したものだったと言われます。また、1855年当時と現在とでは醸造技術は大きく違っています。

そこで、1級と同等の品質がありながら、価格は1級に比べると安いワインを並の2級と区別する呼び方として「スーパー・セカンド」という言葉が使われています。スーパー・セカンドはあいまいな言葉で、厳格にどのワインをスーパー・セカンドと呼ぶかをどこかの組織が定めているわけではありません。しかも、「セカンド」と言うから1855年の格付けでは2級のシャトウーが造るワインだけかと言えば、3級以下に位置づけられたシャトーが造るワインの中にもスーパー・セカンドと呼ばれるワインがあります。

どのワインをスーパー・セカンドと呼ぶかは、人による違いもありますが、下に挙げたワインは多くの人がスーパー・セカンドとして認めていると言えそうです。

「シャトー・レオヴィル・ラスカーズ」
    (Chateau Leoville Las Cases)
「シャトー・ピション・ラランド」
    (Chateau Pichon Lalande)
「シャトー・パルメ」
    (Chateau Palmer)
「シャトー・コス・デストゥルネル」
    (Chateau Cos d'Estournel)
「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ」
    (Chateau Ducru Beaucaillou)
「シャトー・ピション・バロン」
    (Chateau Pichon Baron)
「シャトー・レオヴィル・バルトン」
    (Chateau Leoville Barton)
「シャトー・レオヴィル・ポワフェレ」
    (Chateau Leoville Poyferre)
「シャトー・モンローズ」
    (Chateau Montrose)

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脇役だったメルローが主役に [フランス]

ボルドーの超高級ワインを構成しているぶどう品種の割合をまとめてみました。ぶどう品種の割合は年によって異なります。表に示した値は、推定値も含んでいます。
 
ボルドー品種.JPG

メドック地区のワインはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体にしているのに対し、ジロンド川の左岸にあるポムロール地区とサン・テミリオン地区ではメルローの割合が高くなっています。

カベルネ・ソーヴィニヨンは水はけの良い砂利質の土壌を好むのに対し、メルローは粘土質の土壌を好みます。

「シャトー・ペトリュス」が高い人気を獲得する以前は、メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とするワインに芳醇さを加えるぶどうとして位置づけられていました。

メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンに比べ、タンニンや酸味が少なく、まろやかで芳醇なワインを造ると評されています。メルローが世界のワイン愛好家から注目されるようになったのは、「シャトー・ペトリュス」が台頭した1950年代以降のことです。

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10年ごとに格付けを見直すサン・テミリオン地区 [フランス]

1855年に行われたボルドーワインの格付けは、ジロンド川の左岸にあるメドック地区とグラーブ地区だけを対象にしました。

ボルドーを代表する高級ワインの一つ、「シャトー・ペトリュス」(Chateau Petrus)のシャトーはジロンド川右岸のポメロール地区にあります。ポメロール地区のワインには格付けがありません。このため、「シャトー・ペトリュス」は“無冠の帝王”だと言う人もいます。

ポメロール地区に隣接するサン・テミリオン (Saint-Emilion)地区は1954年から格付けを行っています。格付けは10年に1度、見直しを行います。見直しによって降格や昇格もあります。直近では2006年に格付けが行われました。

サン・テミリオン地区の格付けは3つの等級で構成しています。

・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA
   Premier Grand Cru Classe (A) 
・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB
   Premier Grand Cru Classe (B) 
・グラン・クリュ・クラッセ
   Grand Cru Classe
 
プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに選べれているのは「シャトー・オーゾンヌ」(Chateau Ausone)と「シャトー・シュヴァル・ブラン」(Chateau Cheval Blanc)の2つのシャトーです。

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセBには13のシャトーが選ばれており、グラン・クリュ・クラッセには46のシャトーが選ばれています。
 
ボルドー地図.JPG

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ラベルにもこだわるワイン [フランス]

「シャトー・ムートン・ロートシルト」(Chateau Mouton Rothschild、http://www.bpdr.com/)はボルドー・メドック地区のポイヤック村(Pauillac)にあります。「シャトー・ラフィット・ロートシルト」(Chateau Lafite Rothschild)とは南に1kmほどの距離です。

「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を1868年に買い取ったのは、ロスチャイルド財閥の創始者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(Mayer Amshel Rothschild)の5男、ジェイムズ・ド・ロートシルト(James d’Rothschild)男爵です(http://wine001.blog.so-net.ne.jp/2012-03-27)。

「シャトー・ムートン・ロートシルト」を1853年に買い取ったのはナサニエル・ド・ロスチャイルド(Nathaniel de Rothschild)という人です。マイヤー・アムシェルの3男、ネイサン・マイヤー・ロスチャイルド(Nathan Mayer Rothschild)の息子がナサニエルです。

1855年にボルドー・ワインの格付けが行われたとき、「シャトー・ムートン・ロートシルト」は第2級に認定され、第1級には選ばれませんでした。「シャトー・ムートン・ロートシルト」が第1級に選ばれたのは、それから118年後の1973年です。

「シャトー・ムートン・ロートシルト」は1945年以降、毎年、著名な芸術家がラベルを描いていることで有名です(http://wine001.blog.so-net.ne.jp/2011-09-26)。これを始めたのは、ナサニエルの曾孫、フィリップ男爵(Baron Phillipe de Rothschild)です。

シャトー内で瓶詰めし、独自にデザインしたラベルを貼ることを始めたのもフィリップ男爵です。それまで、シャトーは樽でワインを出荷していました。瓶詰めし、熟成させ、ラベルを貼り、マーケティング活動をするのはネゴシアン(ワイン商)の仕事でした。フィリップ男爵は1924年にこうした慣習を改めたのです。最初の「シャトー・ムートン・ロートシルト」のラベルをデザインしたのはジャン・カルリュ(Jean Carlu)というデザイナーでした。

第二次世界大戦の終わった1945年、フィリップ男爵は平和を取り戻した勝利(Victorie)を記念するラベルを採用することを考えました。そこで、その年はVという文字をあしらったデザインをフィリップ・ジュリアン(Philippe Jullian)という若いデザイナーに依頼しました。最初は、その年に合わせたラベルを採用するのは1945年のみと考えていたようですが、以降、ラベルは毎年、新たにデザインされるようになりました。

「シャトー・ムートン・ロートシルト」のラベルにはこれまでに蒼々たる芸術家が登場しています。「シャトー・ムートン・ロートシルト」のWebページには、ラベルを描いた芸術家への謝礼はお金ではなく、「シャトー・ムートン・ロートシルト」で支払われていると記されています。

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デュ・バリー夫人が愛飲したワイン [フランス]

ブルボン朝第4代のルイ15世は政治指導力に欠け、多くの愛人がいたフランス国王として知られています。中でも二人の公妾、ポンパドゥール夫人(Madame de Pompadour)とデュ・バリー夫人(Madame du Barry)は有名です。

デュ・バリー夫人はポンパドゥール夫人が亡くなって5年後の1769年にルイ15世の公妾になりました。ポンパドゥール夫人は「シャトー・ラフィット・ロートシルト」(Chateau Lafite Rothschild)をひいきにしましたが(http://wine001.blog.so-net.ne.jp/2012-03-27)、デュ・バリー夫人は「シャトー・マルゴー」(Chateau Margaux)を愛飲しました。

「シャトー・マルゴー」はボルドーの北方、メドック地区マルゴー村にあります。1855年のボルドーワインの格付けでは第1級の一つに選ばれました。

「シャトー・マルゴー」の所有者は時代とともに入れ替わっています。ラベルに描かれているシャトーが建設されたのは1810年です。当時はスペインからからやってきたBertrand Douat侯爵がシャトーを所有していました。

その後も、シャトーの所有者は代わりましたが、現在はコリーヌ・メンツェロプーロス(Corinne Mentzelopoulos)氏がシャトーの100%所有になっています。

コリーヌ・メンツェロプーロス氏の父、ギリシャ人実業家のアンドレ・メンツェロプーロス(Andre Mentzelopoulos)氏は1976年に約1600万ドルでシャトーを買い取りました。

当時、「シャトー・マルゴー」に対する評価は芳しいとは言えない状況にありました。前経営者がぶどう畑を拡大し、セカンドラベル「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」を設け、醸造設備も新たにするなど革新に取り組んだことが裏目に出たと言われます。メンツェロプーロス氏は、ボルドー大学のエミール・ペイノー(Emile Peynaud)教授(http://wine001.blog.so-net.ne.jp/2011-07-22)を技術顧問に迎え、シャトーのワイン造りを立て直しました。

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