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多様な品種でロゼを造るヴァロワ [プロヴァンス]

コトー・ヴァロワ(Coteaux Varois)は1993年に成立したAOCです。ロゼが大半を占めますが、赤と白も造っています。

コトー・ヴァロワのロゼと赤に使うぶどうの品種はグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、ティブラン、カリニャン(Carignan)、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、多様です。カベルネ・ソーヴィニヨンは1960年代にボルドーから持ち込まれました。

コトー・ヴァロワのワイン生産者たちは、ひょっとしたらピノ・ノワールも持ち込むことを試みたかもしれません。しかし、ピノ・ノワールは冷涼な気候を好む品種で、暖かい地方には向いていません。

カリニャンは収穫量が多いのが特徴とされるぶどうで、酸味や渋みは強いものの、香りが弱いため、最近は栽培面積が急速に減少しています。

さて、使うことが許されているぶどうの品種が多いと、どの品種を選び、どう熟成させるかによって、ワインの性格はかなり違ってきます。

「どう熟成させるか」を表現するフランス語は「エレヴァージュ」(elevage)です。本来は、動物や人間を(愛情を込めて)育成することを意味する言葉です。ワインの場合は、発酵後からボトル詰めされるまでの(愛情を込めた)作業を指しています。

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広大なぶどう畑のコート・ド・プロヴァンス [プロヴァンス]

コート・ド・プロヴァンス(Côtes de Provence)は1977年に成立したAOCです。ぶどう畑の面積は2万ヘクタールで、プロヴァンス地方で最大です。AOC名に付いている「コート」は丘という意味ですが、具体的にどこかの丘を指しているとは思えません。

このAOCで造られるワインの8割はロゼです。そのほとんどがプロヴァンス地方で消費されています。グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソーのほか、プロヴァンス固有の品種であるティブラン(Tibouren)という黒ぶどうも使っています。

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ニース北西部の小さなAOCベレ [プロヴァンス]

プロヴァンス地方のAOCの一つであるベレ(Bellet)のぶどう畑は観光都市として有名なニースの北西部にあります。広さは数十ヘクタールしかありません。年間に造られるワインは8万本~10万本です。

ベレで造られるワインは赤、白、ロゼがそれぞれ3分の1ずつ。そのほぼすべてがニースの近辺で消費されます。大半はコート・ダジュールを訪れる旅行者が消費しているようです。

ベレの赤とロゼに使われる主要なぶどう品種は、フォル・ノワール(Folle Noire)とブラケ(Braquet)です。フォル・ノワールにはフェラ・ネラ(Fuella Nera)という別名があります。イタリアのピエモンテ州ではブラケをブラケット(Brachetto)と呼びます。補助品種としてグルナッシュやサンソーが使われます。

白の主要な品種はロール(Rolle)です。ロールのイタリアでの呼び名はヴェルメンティーノ(Vermentino)です。補助品種としてルーサンヌ(Roussanne)、クレレット(Clairette)、シャルドネ(Chardonnay)などが使われます。

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